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いじわるなこと、いじわるなことをした人。

学級閉鎖中のハナが、お昼ごはんを食べながらこんな話をした。
クラスにいじわるなことをする男の子がいて、みんなから嫌われているというのだ。

ハナもその子のことは苦手だと。

 

いじわるしている子に対して、苦手意識を持つのは仕方ないし当然のこと。
そんなの私だってイヤだ。

でも「いじわるなこと」と「いじわるなことをした人」を、=(イコール)で結ぶのは違うと知っておきたい。
いじわるに限らず、悪いことなんかもそうだ。

 

ハナには話した。

例え話が苦手なハナでも、音読でよく読んでいる絵本の内容は覚えている。
私があげたタイトルは、くすのきしげのりさんの「おこだでませんように」

あの作品の男の子みたいに、何か本当の気持ちが隠れているかもよ?と。

 

もしもお母さんがお仕事で忙しくて、お話しする時間がなかったとしたら?
本当はもっと甘えたいのに、甘えられないとしたら?
もっともっと聞いてほしいのに、聞いてもらえなかったとしたら?
自分のことをもっと見てほしくて、怒られてもいいから「もっと僕のことを見て」と思っているとしたら?

自分の気持ちは、自分の口で言葉にしないと伝わらない。
「わかってよ!」ではわからない。

 

だからその子の考えていることは誰にもわからないし、もしもの話は本当に「もしも」だから本当なわけじゃない。
でも、もしもそうだとしたら?って想像してみたら……どんなふうに感じるだろう。

 

いじわるなこと、悪いこと、これを肯定するのは違う。
もしかしたらそれが純粋に楽しい子もいるかもしれない。

でも「意地悪なことをしているから嫌い」で、すべて×をしてしまう前にちょっとだけ想像してみよう。

ほんのちょっとの想像力が、見える世界を変えるかもしれない。

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