子どもたちの分散登校が始まって、数日。
慣れない時間帯の生活に振り回されながら、少しずつ日常の感覚を取り戻しつつある。
我が家の子どもたちは、中学生・小学生・幼稚園とみんなバラバラ。
中学校は午前と午後が日替わり。
小学校は週替わり。
幼稚園は隔日。
ほぼ3ヶ月続いた引きこもり生活。
体力の落ちた子どもたちの心身疲労に気を配りつつ、母もそこそこ神経を張る日々が続く。
まぁ、頑張って乗り切りたいところ。
当たり前のように子どもたちの声が飛び交っていた朝の時間帯は、まだ静か。
代わりに、午前の子と午後の子が入れ替わる午後イチがにぎやかになった。
ふと通りがかった小学校前。
行き交うお兄さんお姉さんたちの中を、新1年生たちが列をなして歩いていた。
旗持ちの先生を先頭にした集団下校のパレード。
交差点には、幼い笑い声を迎えるお母さんたちの姿。
なんてことない光景なのに、涙が出た。
いつもなら、6月は運動会も終わった頃で。
新1年生たちも親に手をひかれることなどなく、当たり前の顔で歩いていたはずなのに。
2ヶ月遅れでやっと戻ってきた日常は、取り戻し始めたばかりの「日常もどき」でしかない。
それでも、子どもたちにとっては大切な時間なのだ。
願わくは、子どもたちの時間が少しでも日常へと近づきますように。
大人たちの都合で取り上げられませんように。
未来への希望や夢が失われませんように。
心も体も健やかでありますように。
どうかどうか、笑顔溢れる日々が続きますように。
そう祈らずにはいられなかった。