胎児心エコーは、大きな病院の専門の医師だと診断通りの確率が高いそうです。
それでもおなかの中にいる赤ちゃんの2cm程度の心臓を見ているわけですから、ハッキリとわからないことも多いのだとか。
モモは左心低形成症候群ですが、生まれてくる前の胎児心エコー時点では別の疾患を告げられていました。
- 単心房・単心室
- 両大血管右室起始症
- 肺動脈閉鎖
もちろんかなり重度の心疾患に変わりはありませんが、統計ではもう少し生存率や予後はいいものでした。
可能性の1つとして、左心低形成症候群も告げられてはいました。
併せて、染色体の異常(13・18トリソミー)や、胎内死亡が高確率であることも伝えられていました。
あと1ヶ月で元気な赤ちゃんが産まれてくる。
そう信じていた子どもたちにとって、この事実がどれほど重く辛いものになるのか。
どう伝えていいかわかりませんでした。
ハナには難しいので、手術の名前しか覚えられません。
ゆず姉は手術の名前と、ざっくりとした方向性を理解しています。
まだ一度も抱っこしたことがない妹が、手術を乗り越えて無事退院してくる日を待っています。
最終的にフォンタン手術まで到達できたとして、それは機能的修復にすぎません。
この疾患は根治しないものです。
長期的な延命でしかない。
この現実は正直、まだ受け入れ難いものだけれど。
救命方法がこれ一択である以上、目を背けることもできません。
- 術中の危険度:10%
- 術後1ヶ月間の生存率:60~70%
開心術(人工心肺を使った手術)なので、合併症などのリスクが高いです。
手術予定時間は10時間。
モモ、頑張ります。
ずっと頑張ってきたけれどもっと頑張ります。
モモの生きる力を信じます。
モモに力を貸してください。
無事戻ってこれるよう祈ってください。
どうか、よろしくお願いします。