治療の変更で同意書が必要になり。
急遽夫に連絡をして、モモのところへ向かってもらいました。
「手術になるかと思った」
ゆず姉がホッとした顔で言いました。
電話の向こうで夫も相当慌てたようだったし、私も胃がキリキリと痛みました。
家の電話が鳴ると緊張しすぎて泣きそうになります。
呼吸が落ち着かず、一昨日挿管したモモ。
今まで以上に「生かされてる」感いっぱいの姿になっていたようです。
少し貧血が見られるらしく赤血球の輸血と、CRP(炎症反応)が高かったので抗生剤の投与が始まりました。
望みがあるなら最後の最後までしがみついて生きてほしい、そう私達は思います。
モモの言葉が聞けるなら……どう思っているでしょう。
「一緒に頑張ろう」
そう言ったところで、苦しいのも痛いのも当然変わってあげられません。
それでも生きてほしいと思うのは私達のエゴです。
どこまで頑張らせないといけない?
今のモモを思っても、未来のモモを思っても、何が最善なんだろうって思います。
今の条件下では助ける以外の方向に向くことはないし、選択肢は一択。
ただ、モモの立場に立った時に言い切れるでしょうか。
「生きる一択で」と。
頑張れ!生きて!
私達はこの先も言い続けます。
健康な体に産んであげられませんでした。
体に大きな傷をつけてしまいますし、制限のある生活をしなければいけません。
「何で産んだの」
「産んでほしいなんて頼んでない」
「死んだ方がマシだ」
そんなふうに言われるかもしれません。
そして恨まれるかも、そう想像しただけで胸がつぶれてしまいそうです。
苦しいけど、それでも言い続けます。