「オランダへようこそ」
この話を最初に読んだ時、私達のこれからはどんな旅行になるのかな?と思いました。
モモと歩んでいく人生は、全く想像していなかったもので。
それはとても苦しくて悲しいものでした。
嘘であってほしかったし、夢であってほしかった。
でも現実でした。
未だにモモの姿を見ていて、心臓がおかしいだなんてわかりません。
小さく産まれただけの赤ちゃんです。
それが物々しい機械や管をつけられて、薬や栄養の点滴もたくさんしていて、それでやっと生かされています。
直視すると痛いけど、今は目をそむけるつもりはありません。
正直なところ。
これ以上傷つくことがあるのなら、その前にいっそ死産の方がいいのかもしれないと……そう思った日もあります。
闘病の苦しさをモモに味わわせることも、それを見続けるゆず姉やハナのことも。
思えば思うほど辛かったのです。
覚悟を決めて受け入れていくまでに相当泣きました。
運命だなんて非情だとも何度も思いました。
それでもモモと生きていきたい。
尻込みしながらも、この旅を楽しむ準備ができたから。
どうかどうか、強制送還されることがありませんように。
山登りでもみんなで頑張るから家族で歩ませてください。