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ハナ、知能検査「WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)」の結果とこれからのこと。

不登校になってしまったハナの話、続き。

 

mutchyplus-3x.hatenablog.com

 

紹介状書いてもらってから4ヶ月後、思春期外来の初診。
ハナはちょっと緊張していたようだったけれど、体調は安定していたのでよかった。

予約を取った時点で、モモの姉であることは伝えてあり。
モモのことは話し始めると長くなるだけに、ここを共有できているのは個人的に安心だった。

主治医S先生は、これまでの経緯とこれからどうしたいかをハナに聞いてくれた。
いつもの穏やかな口調で、どんな話をしても肯定してもらえるのでハナはホッとしていた。

私からは育てながら気になったことや、ゆず姉・モモとの関係性などをさらっと。

 

初回で話し切れるものでもなく。
もちろん、ここで診断などがつくはずもなく。

「好きなことをしながら、今しかできないことをやってみたり、好きなこと・興味のあることを増やしながら、穏やかに生活する」ことを伝えられた。
これが当面の目標。


知能検査の予約を取ってもらい、1ヶ月後に受けている。
WISC-IV(ウィスク・フォー)

  • 全検査(FSIQ)
  • 言語理解(VCI)
  • 知覚推理(PRI)
  • ワーキングメモリー(WMI)
  • 処理速度(PSI)

 

具体的な数字は出さないが、IQは平均から平均やや下。
一番高いものと低いものの差が19。

とはいえ、おおむね順調に発達しているとの診断。

 

ただ、処理速度とあわせてワーキングメモリーもちょっと低いことはチェックが入り。
そこに関しては少し話をした。

小学校低学年の頃から「先生が出した問題の意味を考えてるうちに、みんなが手を挙げ始めちゃう」と言っていたハナ。
日頃から理解に時間がかかるのは知っていたので想定内。

ノートを取ろうにも、黒板をしっかり見て目線を下げると何を書いていたのか覚えていないこともあったそう。

そこに、ハナには感覚過敏がある。
隣の席の子の大声も、給食の味付けや食感も、服の肌触りも、見た目に苦手なものも多い。
クジラや象のような大型動物、群れた魚(そもそも魚の目自体)も拒否。

言葉を額面通りにしか受け取れない、言葉の裏を読めないというのもある。


情緒面が少し幼いこともチェック。

感情のままに表に出してしまう傾向があるのは、モモと同じ目線でケンカをすることからも明らかだった。
とても15歳・13歳・6歳を育てているようには感じられなかったから。

  • ゆず姉:年齢相応もしくはややしっかり
  • ハナ:10~11歳
  • モモ:4~5歳

 

普段接している時にはこのくらいの印象を受けている。
ちなみに、モモも実年齢よりずっと幼い。

 

検査時点で6歳5ヶ月、数日後には6歳半。

主治医から「(発達年齢は)3歳から4歳です」と告げられ、さすがにちょっと驚いてしまいました。
実年齢の半分程度。 2年程度かな?と思っていたので。

6歳5ヶ月/発達外来で発達検査「新版K式」を受けた。 - はっちゃき娘ズplus☆

 

S先生の診察でのことをまとめると。

基本的に中学校生活はペースが早く、やることも多いことからしっかり休めず疲れも溜まり。
処理落ちの回数が増えていって。
結果、サーバーダウンしたような状態。

 

担任がよく言っていた「学校との距離が離れないように」という言葉。
それに関してSNSで得た情報もあり、S先生へと確認すると「面談はしなくていい」と言われた。

  • 体調に出る子は多い
  • 体調に出るならば心に負担がある
  • 学校側が言うほどの距離はできない
  • 心が回復したら自然と「行ってみようかな?」と思うもの
  • 学校以外の場所で友達との繋がりを持つといい
  • 引き続き好きなことをしてゆっくり過ごすこと
  • 勉強なんてしなくても大丈夫

 

SCは年度ごとに変わってしまうので、継続したところでまた4月には「初めまして」からのスタートになる。
かかりつけ医を持てた今、SCを介して繋がりを持つ必要性はなくなった。

担任との連絡は私が取るので大丈夫。

 

不登校が始まって5ヶ月半。

ゆっくり起きてきて、食べたり、ゴロゴロしたり、ゲームをしたり、アニメを見たり……まぁ、好き勝手にやっているハナ。
適度に関わりつつ、放置しつつ過ごしている。

たまーに勉強もするけれど、身になるほどのものではない。
でも、それでいい。

 

離婚後は特にそうだったのだけど。

朝に弱くて、朝ごはんを食べずに登校する日が多かった。
それが今の生活になって、少しずつ少しずつ体調の波が小さくなって、今は三食しっかりと食べられるようになったのは大きい。


気を張る場面がなくなったせいか、表情が随分と幼くなった。
逆にいうと、必要以上に気を張っていたということ。

モモとのケンカが減り、お世話してくれたり、一緒に遊んだり。
そんな時間が増えたのもその証拠かな。

 

毎日学校に通って勉強している子たちは本当に偉い。
でも、できるのがすごいのであって、できなくても別にいい。

学校のお勉強と生きていく力は別のところにあるし、どこかで必要だと思えば覚えようと思うのが人間。
覚えられなければ、できる人に助けてもらえばいい。
それが「=依存」というわけではないのだから。

 

笑顔で過ごせる選択を。

そのためにここで立ち止まることを、ネガティブに捉える必要性はまったくなく。
ガミガミネチネチと口を出したところで、そんなものは私自身の不安を押しつけているだけに過ぎない。

親にできることなんて一握り。

最終的には自分で向き合って、気づいて、乗り越えていくことだから。
納得するのか、飽きるのか、元気を持て余すのか、何がきっかけになるのかはわからないけれど。

心が回復して”その時”がくるまで、ゆっくりゆっくり。

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