ハナ>お母ちゃんは顔細いね。
「そうだねー」
ウチは?
「案外顎は細いんだよね」
誰に似たの?お母ちゃん?
「お父ちゃんは四角いからさ」
確かに、でもお父ちゃんはそれでいいの。お父ちゃんだから。
「いいんだ」
うん、いいの。
「髭でデブでも?」
うん、お母ちゃんもいいの。そのままでお母ちゃん。
「みんな違ってみんないいのか」
生きるってことは、自由にするってことだよ。
「そうなんだ。思い通りにならないことも、あると思うけど?」
それはあるけど、でも自由にしてるよ。
「楽しい?」
楽しいよ!
でも生きてると嬉しいことも、悲しいことも必ずあるでしょ。
それも生きること。
「ほー、凄いね」
ウチはそう思うよ。
「でも世の中にはさ、自由になれなくて辛い人もいると思うんだ。どうしたらいいと思う?」
お父さんお母さんとか、家族に話せばいいんだよ。
「そっかー」
突然話し始めたハナ。
>生きるってことは、自由にするってこと。
私はそんな風に考えたことなかったな。
ほめてもらうために、頑張らないといけなかったから。
自信がなくて、いつも誰かを頼ってばかり。
ゆず姉の後ろばかりを追いかけていたハナですが。
自分の考えを持って、表現できるようになってきました。
気づけばもう2年生。
1人でお使いにも行けて……
お昼ごはんにと、ホットケーキを焼けるようになっていました。
ごちそうさま。