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まぁ なんだかんだ いつも明るい 私たちの暮らし

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ささやかな日常が愛しい。

数日前のこと。

ソファでお昼寝中、ふと笑い声が耳に届いて意識が浮上した。
顔を横に向けるとゆず姉とハナが仲良くマイクラをやっていて、なんだか盛り上がっていた。
なんてことはない光景だけれど、嬉しいもので。

 

ここのところ、ゲームといえばハナの過集中と罵詈雑言でとにかくギスギスしていたし。
ゆず姉はゆず姉で毎日が忙しく、ちょっと時間ができても「ハナがゲーム貸してくれない」と膨れ面だった。
それが珍しく2人で、しかも楽しそうにケタケタと笑いながら。

 

私が起きたことに気づいたゆず姉が「お母ちゃんおはよう!」「見て見て!」「姉ちゃん頑張った!」って、何かと思えばじょうずにできた家のお披露目だった。
幼稚園児か。


ほんの数年前まで当たり前だった日常は、子どもたちの成長とともにアッサリと形を変えてしまっていて。
気づいた時には、もう戻ってくることはなくなっていて。
それはどんなにギュッと握りしめていても、風のようにするりと、もしくは泡のようにパッと、私の元からなくなってしまう。

 

愛しても、愛しても、愛し足りない。

記憶という宝箱はアテにならない。
色も形も何もかもあいまいな、でも確かにあったはずの何かを、後生大事に抱えて生きていく日は必ず来るんだ。


私はスマホの画面をポチポチとタップして、ゲームのコントローラーを注文した。
もうずっと「調子悪い!」「壊れた!」「勝手に下に動く!」とハナがブーブーだったのを思い出したから。

お母ちゃん、あなたたちが仲良くゲームしている姿をもう少しだけ見たいんだ。
ワガママ聞いてくれるかな。

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