年々「あっという間」が加速していくお年頃の母だけど。
この3年間はちょっと違っていた。
中学校生活の3年間はとても早い。
勉強に学校行事に部活動、1年生の二学期までは追われるように過ぎていった。
それが、コロナ禍で本来のスピード感を失い。
学校生活でもプライベートでも、楽しみは片っ端から奪われた。
中体連にはただの一度も出場できなかった。
モモの命を守るために、ゆず姉とハナが我慢すること。
ゆず姉の受験を無事終えるために、モモが我慢すること。
お友達から「神経質だ」と言われることを私に伝えず、人一倍気をつけているその理由を誰にも伝えず。
1人で抱えていた時期もあった、ゆず姉。
勉強、最低限の学校行事や部活動、生徒会、習い事もやめず。
本当によく頑張ってきた。
中学校の卒業式は、みぞれが吹雪くという最悪のお天気。
この時期にはよくあることだけれど、卒業式でそれはやめて欲しかった。
保護者は薄着で寒いし、子どもたちは指先を真っ赤にしながらスマホを握ってガタガタ震えながらの記念撮影。
若いなぁ、青春だなぁ、という光景ではあったけれどさすがに酷い(笑)
名残惜しくてなかなか解散できずにいた子どもたちに、ホットの缶コーヒーを買ってきてカイロ代わりに渡して。
アラフォー母は一足先に帰宅。
しばらくして全身ずぶ濡れで帰宅したゆず姉、履いていたムートンブーツは翌日になっても乾いていない。
卒業式の翌日、モモの卒園式とゆず姉の公立合格発表が同時刻だった。
入場してくるモモに右手でビデオカメラを向けながら、膝の上にはスマホ。
開式1分でゆず姉から「受かった!!」の連絡。
手振れ補正ありがとう。
自宅では、ゆず姉がパソコンで合否を確認してる姿をハナが撮影してくれた。
YouTubeでLIVE配信されている卒園式を見ながら、姉のこともバッチリ見守るとてもいい仕事っぷりだった。
卒園式でのモモはとてもよく頑張ってた。
教室に戻っての卒園証書授与で飽きてからはずっとブー垂れで、最後の歌は困ったような怒ったようなヘンな顔だったけど(笑)
待ち時間の長さに文句を言えるようになったのも、成長だと思うことにする。
3年間の幼稚園生活。
大変なことも数多くあったけど、楽しかったね。
帰宅してすぐさまゆず姉とハグ。
たくさんたくさん褒めたし、3人(とよくわかってない1人)で喜び合った。
自己採点の範囲で勝算の方が高かったとはいえ、結果が出るまでの緊張感はそれなりだった。
2年間で10近く偏差値を上げられたゆず姉のド根性に拍手。
やっと力が抜けた私たち。
お祝いはゆず姉のリクエストでお寿司にした。
卒業・卒園、そして高校合格おめでとう。