ゆず姉は受験生。
大学入試を見据えての高校選択、そのために小5から塾に通っている。
(小6秋から中1冬まで、1年ほどブランクはあるが)
先月のこと、塾での統一テストがあり。
テスト返却時に聞かされたそうだが、今回の統一テストの結果で夏期講習のコース分けが決まった。
塾のコースは普通・選抜・進学の3つで、ゆず姉は選抜コースに所属。
(通っている教室には普通コースと選抜コースしかない)
基準点を超えることができれば、夏期講習は区の本部教室にある進学コースに招待されるのだとか。
ゆず姉、基準に1点足りなかった。
選抜コースの人数は両手におさまる程度で、招待されなかったのはゆず姉のほかに1人だけ。
いつメンたちは本部教室に行ってしまう。
いくら講習とはいえ友達に会えることが楽しみの1つなのに、今回はそれがない。
そして圧倒的な悔しさ、毎日のように弱音も愚痴も出るわ出るわ。
そんなゆず姉に追い打ちをかけるのは、いつメンたち。
そして、塾のほかの教室に通っている学校の友達。
(小学校の校区によって通いやすい塾の場所が違うので、同じ中学校内でも3ヶ所ほどに分かれてしまう)
仲がいいというのは前提だけれど。
そのメンバーの中ではいじられキャラということもあり、次から次へとバカにされ笑われ散々なのだと怒っていた。
ゆず姉はとにかく負けん気が強いし、言い返す力もある。
仲良くしているいつメンたちは全員男の子で、普段は優しくて明るくて後腐れない子たち。
だからこそ、ボロクソに言われても「とりあえず大丈夫」なのだろう。
( 」゚Д゚)」でーもーさー!!!
「ゆず姉だからやっている」とハッキリ言われたことがあるという当たりの強さ、こちらが訴えればイジメが成立するレベルだ。
何を言い返しても「負け犬の遠吠え」だと笑われるらしいが、そんなところに使う根性がもったいない。
これがまかり通ると思ってしまうことは彼らの将来にとってもよくないのだから、もしも我慢の限界がきたら言いなさいと。
閑話休題。
そんなわけで、残念ながら選抜コース居残り組のゆず姉。
たった2人なので普通コースに吸収される?と予想していたら、まさかの選抜コース超少人数制採用。
もはや個別指導だ。
どうやら個別指導スタイルが苦手らしいゆず姉、かなりイヤそうにしていたけれどこれは大きなチャンス。
苦手教科の克服、得意教科の底上げ。
四の五の言わずに割り切って逆手に取ってしまえば、いくらでも生かせる環境を用意してもらえるということ。
進学コースは、テキストもハイレベルで宿題も多く講習費用もお高め。
(そして無駄に本部教室が遠いので雨が降ると詰む)
学ぶ内容が違うのは少々痛手かもしれない。
ただ今の志望校ならそこまでハイレベルでなくていいし、今の内容を完璧に仕上げた方が基礎が固まって力になる。
嘆いているゆず姉に対して、塾長は「実力は十分ですっ!」と言葉を掛けてくれたそう。
そりゃそうだ、1点だもの(笑)
ゆず姉にしてみれば「実力が十分なら進学コースに招待してよ」と思っているかもしれないが、入試でそれは通用しない。
ゆず姉はケアミスの女王。
小学生時代からお世話になっている前塾長から「減ってきてる」と言われたらしいが、それでも油断してると量産してしまう。
いかに失点を減らすかを考える。
そして、ダラダラとスマホに注いでいる時間。
1日10分でも、それを積み重ねて得られる知識はどれだけあるだろう。
いかに加点を増やすかを考える。
先週終わった定期テスト。
学校から帰るとおやつを食べて、授業のある日もない日も欠かさず塾に詰めて勉強をした。
平均4~5時間を10日間、基本的に腰は重いが上がった時の集中力が素晴らしいのは強みだ。
後日談( 'ω' )b
この定期テストの結果は過去最高に素晴らしいもので、ゆず姉はケアミスに嘆きながらもドヤ顔でガッツポーズ。
その点数は、あっという間にいつメンたちに流れていき。
大敗した1人が「こないだは煽り過ぎたわ!ごめん!」と謝ってきたそうな(笑)
ゆず姉のめざしている「夢」は、軽々と手の届くような高さにも、心地よいぬるま湯の中にもない。
第一志望校の合格率は80%台前半。
実力が足りないことは一目瞭然。
高校入試まで9ヶ月の持久走。
頑張り続けるための、完走するための、神様からのギフトだと思って「ありがとう」しておけばいい。
1点の重み、悔しいで済むうちに知れたのは幸運でしかない。
夢が叶えたい形で叶うかはわからない。
でも真っ直ぐに向き合い続けた時間と正しき努力は、必ず何かの形で報われる。
「夏を制する者は、受験を制す」
中3の夏が来る。
頑張れ、そして休む時には全力で休み倒せ。